辻真理子通信 No2 2009-06-08発行

  れんげはうすのこと……

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旧老人ホーム「金亀荘」は民間に移管後、利用されないままとなっていましたが、障がい者の自立などの目的で活動しているNPOや社会福祉法人などから利用できるものであれば改修の上、利用させてほしいという要望があり、議会に提案してまいりました。
 障がい者の自立と市民との共生を願う気持ちが通じ、予算計上され、3月議会で旧老人ホーム「金亀荘」の改修費用が承認されました。
 障がい者が自立をする社会を築くことはたやすいことではありませんが、一歩、一歩の努力を積み重ねるしかありません。障がい者は、自ら望んで障がいを得たわけではありません。障がい者の支援は、私たち健常者すべてで支えていく必要があり、障がい者自立支援法の改正も視野に入れて、誰もが「生まれてきてよかった」と実感の持てる社会づくりをしていきたいと願って、広く市民の皆さまと共に歩んでまいりたいと考えております。
 また、改修後の金亀荘には、NPO法人れんげはうすと共に社会福祉法人ひかり福祉会の一部門がが移転することになりました。
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 れんげはうすのみなさんよりメッセージをいただきました。
●平成4年に稲里町の古民家を借りて、5名の重度知的障がい者を持つ親が集まって「れんげはうす」はスタートしました。日本家屋という施設と少人数であったため、みんなが一つの家族という温かい、ほのぼのとした雰囲気が築かれてきました。今回、多数の方々のご努力により旧金亀荘をお借りすることができ、今までの『れんげはうす』という特色を守りながら、市福祉や養護学校等と連係して、障がい者福祉のために頑張っていきたいと思います。障がいのある方をサポートしていただくボランティアを募集しています。
●連絡先 0749-43-2080
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  彦根市では妊婦検診の全額補助が決定
里帰り出産が可能になりました

 彦根市の平成21年度予算において、妊婦検診の14回全部についての補助が決定いたしました(ただし、2年間の期限のある助成です)。
 昨年来、各地で妊婦の緊急出産などによる死亡事故が出ております。これはもちろん、医師不足も一因ではありますが、妊婦が検診を受けていないことによる妊娠状態の把握が困難であることも原因の一部にあるようです。このような悲劇が起こらないように妊婦の皆さんは十分に心がけていただきますよう、お願いいたします。なお、この補助につきましては、医療機関から直接に保険者に対して請求が行われることになります。特別な検査等が必要な場合でなければ、窓口での支払いが不要になりますので、ご自分と生まれてくる子どものために、必ず受診していただくよう、切にお願い申し上げます。
 ところで、深刻な産科診療所不足が緩和され、新設された診療所「神野レディスクリニック アリス」の中村光彰先生に、開院から半年を経過しての感想をうかがいました。
中村先生.jpg中村光彰先生
 「自然分娩を基本として現在まで110人余りのお産を担当させていただきましたが、そのほとんどが順調な経過で、皆さん安産でした。しかし、どんなお産でも陣痛などのためお母さんは本当に大変です。当院では分娩室で、生まれたばかりの赤ちゃんを囲んで記念の家族写真を撮っています。この時のお母さんとお父さんの安堵された表情、赤ちゃんの健やかで可愛らしい表情が、私たちにとって何よりの宝物だと実感する毎日です」。
 医療法人青葉会では、新しく開設された「アリス」の他に、中央町の本院で分娩を担うほか、川瀬馬場町の「ソフィア」で産婦人科外来を設置して、湖東医療圏での妊産婦に対応しています。
 分娩施設の充実に伴い、「里帰り出産」にも十分対応できるようになりました。安心・安全な出産のため、20週前後での検診を受けていただいて、出産計画を立て、新しい命を迎えたいと思います。
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  彦根市立病院に導入されるマルチスライスCT64列

 辻真理子が平成20年6月定例会及ぴ9月定例会で問題提起をし、所属いたしておりました福祉病院常任委員会でも、再三にわたり要求しておりました「彦根市立病院に導入を求めた『マルチスライスCT64列』の購入費用」と、「旧老人ホーム『金亀荘』の改修費用」について、平成21年3月定例会において上程された平成21年度当初予算案に盛り込まれ、3月23日の本会議で可決成立いたしました。
主として心臓冠動脈の検査(心筋梗塞の検査)については、従来、カテーテル検査が主流でした。時には患者への負担が大きかったため、今回導入が決まったマルチスライスCT64列は、短時間に検査を終えることができるとともに、患者への負担が極端に少ないため、その導入が待たれていました。
 彦根市周辺のいくつかの病院には、マルチスライスCT64列が既に導入されていたため、市内の診療所においても市外の病院に検査依頼をされていたのが実情です。
 今回の導入決定により、市立病院で検査を受けることができ、煩わしい移動と患者の皆さんの体への負担を軽減することができるようになりました。そして、心臓検査から全身領域においても疾病の早期発見と的確な治療が実現することが何より、嬉しいことです。

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  「いちご白書」をもう一度

 それは私が高校生だった頃にさかのぼります。彦根東高校の私達の卒業式では、「安保粉砕」と言って何人かの学生が退席しました。同じ年、東京大学では安田講堂が炎上し、その後、浅間山荘事件、よど号ハイジャック事件などの過激派学生が中心となった反社会的事件が頻発し、社会問題となりました。そんな時代に私は青春を過ごしました。その後、京都で短大時代を過ごし、デモや集会に参加する日々を送りました。しかし、あれほど学生運動に熱心だった仲間達も自分の就職が目の前に迫ってくると、それぞれの人生設計を考え出し、普通の社会人になっていきました。当時、ユーミンが作曲し、バンバンが歌い大ヒットした「『いちご白書』をもう一度」を聞くと、その頃を切なく思い出します。
 私も周りの人と同じように、社会人となり結婚をして子供を育て、普通の人生を過ごしてきました。しかし心の奥では、学生運動に挫折して「自分から逃げたのではないか」という後悔が残っていました。平成19年、市立病院での分娩が休止され、彦根市内の若いお母さん達が「安心なお産の会」を立ち上げ、署名活動を展開されました。赤ちゃんをおんぶして活動する姿を見て、若い頃の自分と重なり、何でもいいから手伝いたいと思い、活動に参加しました。「社会のために自分は何をすべきか」と再び考え始めました。市議会議員に立候補すると決心するまでには、夜毎考え続けました。周りの人々には「何を考えているんだ」と笑われたりもしましたが、一度決めたからにはもう迷わず、「女の道は一本道」という篤姫の乳母の言葉のように、今日まで進んでまいりました。市議会議員として、まだまだ経験不足ですが、自分に与えられた任務を果たしていきたいと思います。今後とも辻真理子を応援してくださいますよう心からお願い申し上げます。
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